日傘だけで紫外線は防げるの? 実は注意が必要な「照り返し」とは

「紫外線対策のために日傘を使っている」という方は多いもの。パッと差すだけで日光を遮られるため、これからの季節は特に手放せないアイテムですよね。しかし、日傘だけでは紫外線を完全に防ぎきれないってご存じでしたか? なぜ日傘だけでは不十分なのか、正しい紫外線対策方法と一緒に探ってみましょう。
日傘だけでは紫外線を防げない? 意外な注意点とは
地上からの照り返しに要注意
紫外線は太陽から降り注ぐため、天から地上に届くものというイメージがありますよね。しかし、紫外線は反射する性質を持っており、壁や地面などから届く「照り返し」にも注意が必要です。反射率は、新雪の地面で80%、白色の壁で20~25%、アスファルトの地面で10%程度といわれています。日傘を差していても照り返しは防げないため、油断は禁物です。
日傘から肌が出てしまうことも
日傘を実際に使っていると、日傘の影から肌が出てしまうことも意外と多いもの。荷物をたくさん持っていて手元が安定しない日や、風が強い日などは余計に日傘が揺れるため、肩や腕などに紫外線を浴びてしまうケースも少なくありません。
日傘のUVカット率にも注意を
もう一つ注意したいのが、日傘のUVカット率です。UVカット率が低いほど紫外線を透す割合が大きくなり、日傘を差していても紫外線ダメージを受ける恐れがあります。市販の日傘の中にはUVカット率がそれほど高くないものも多いため、「日傘を使っていれば安心」とは言い切れないでしょう。
日傘と併用したい紫外線対策方法
日焼け止めを塗る
照り返しやうっかり日焼けによるダメージを防ぐためには、やはり日焼け止めを塗ることが重要です。外出前に塗り、外出時間が長い日は2~3時間おきに塗り直しましょう。
UVカット効果のある衣類やグッズを使う
最近では、UVカット効果のある衣類やグッズがたくさん販売されています。パーカー、ストール、サングラス、帽子、手袋、マスクなど、さまざまな種類がありますから、より入念な紫外線対策をしたいときは日傘と併用しましょう。こちらもできるだけUVカット率の高いアイテムを取り入れると効果的です。
抗酸化物質を摂る
そもそも紫外線によって肌などが老化するのは、活性酸素という物質が過剰に作られて細胞を攻撃してしまうため。ですので、紫外線ダメージを蓄積しないためには、ビタミンCやポリフェノール、カロテノイドなどの抗酸化物質を摂ることも大切です。体の内側から活性酸素の働きを抑えることで、透明感やハリのある肌を維持しやすくなります。食事で補いきれない場合は、抗酸化物質が配合されたサプリメントを活用しましょう。

「日傘だけ」は要注意! 他の紫外線対策アイテムと併用しよう
今回は、日傘を使うときの注意点や正しい紫外線対策方法をお伝えしました。「日傘があれば日焼け止めを塗らなくても大丈夫」と油断していると、思わぬ肌トラブルを招くことがあります。日焼け止めや他のUVケアアイテムと併用して、大切な肌をしっかり守っていきたいですね。
記事監修:オルト株式会社
作成日:2025/07/01